キラッと光ろう★ 組織の力で価値を最大に!

組織の課題を対話で解決する専門家 大坪加奈子

2021年を迎えて ~今年の抱負~

 明けましておめでとうございます!昨年は沢山のご縁に恵まれて、なかなか手ごたえのある案件に取り組むことができました。そして、チームメンバーおよびパートナーの皆さまにより、プロジェクトを前に進めることができています。いつもありがとうございます!

 

 今年はどのような年にしたいか?仕事においては大きく2つあります。一つは本業の仕事をしっかり次につなげること。まずは、お客様のために役立つこと。そしてビジネスとして回る仕組みを定着させることです。もう一つは、私自身が社会問題を感じているテーマに取り組むことです。

 

 本業であるコンサルタントの仕事は基本的には受託型ビジネスです。お客様の問題や悩みに寄り添いオーダーメイドで解決策を提示したり、伴走して一緒に解決に向かったりすることです。私のドメインは経営戦略策定、戦略実行に向けた計画支援、リーダー育成による収益力強化等です。左記に加え、最近では人事評価や人事制度改訂、教育体系を手掛けます。これらのテーマは、経営力強化において必須の内容であり、時代が変わろうとも必ず発生する課題テーマです。

 

 また、コンサルタントの仕事の本質は、「変革」にあります。自分自身は変化しなくても、組織や人材に変化してもらうために、自分自身が火を灯す必要があります。特に、今は社会全体が変革期に入っています。変革期には、新しいものを生み出すチャンスが増える一方で、淘汰されるリスクも倍以上になります。

 

 気候変動と技術革新、人口格差。これらは以前から言われてきたことですが、これに全世界的なコロナの影響が加わります。明らかに、コロナで私たちの生活様式やビジネス様式は変わり、それに伴い、技術革新や法規制のスピードが加速しました。特に、5G通信を活用したIoT・AI技術の応用や電動化・ロボット化・自動化の動きは、この一年で大きく前進しました。

 

 経済新聞を見ていますと、連日どこかの企業が事業参画した、新サービスを開発したというニュースが掲載されています。また、CO2削減の動きも加速しています。2030年代半ばに日本でもガソリン車新車販売禁止というニュースが12月に入ってきました。ここまで明確に基準が発表されたのは正直驚きです。

 

 これから、5年間ぐらいで相当世の中は変わると思っています。技術変革を上手く取り込めた企業とそうでない企業の差が開くでしょう。これは単純に開発部門の強化云々の話ではなく、組織全体での付加価値の見直し、業務改革、リーダーや技術者の育成、自前主義かアライアンス等戦略の選定など、企業全体の意思決定に関わってくる問題です。

 

 技術はあくまで手段であり、この一大チャンスを取り込むためには、“パッション”を結集して臨む必要があります。そこに炎がないと成しえない変化です。そこに一灯をともす。変革のきっかけ、意識を変えるドライバーになるように熱を持って臨みたいと思います。

 

 もう一方の社会問題に関する取り組みについても触れておきます。日本はこれだけ物質的に豊かになっているのにも関わらず、2020年の自殺者数は世界7位、先進国ではトップです。そして悲しいことに、今年はコロナの影響もあり、コロナによる死者数より増加しており、女性の自殺者数が増加傾向にあります。

 

 経済のど真ん中で働くものとして、これはとても考えさせられる内容です。自殺の理由は様々ですが、必ずしもお金がないことが理由ではありません。お金では心の苦しみは救えない。これは私が身を持って感じていることで、この点について高い問題意識を感じています。

 

 私自身、2009年に過呼吸や頻脈などパニック障害になり、とても苦しい思いをしました。色々な対処法を試しましたが、これといった決定的なものはなく、いくつかの療法を組み合わせ、徐々に治っていくという状況でした。ある一線を超える症状に対しては、捉え方の見直し等頭で考えたことがそのまま症状改善につながるわけではなく、試行錯誤の中で自分なりのベストな治し方を掴んでいくという状況でした。

 

 私の場合は、仕事を続けながら、自分自身をセルフマネジメントしていくことで治癒に向かいました。症状が出たこと自体は自分にとってマイナスの出来事かもしれませんが、この経験により自分自身の限界や先が見えない中で上手くマネジメントしていく力は身につけられたと思います。

 

 パニックは、自殺につながりやすいうつ病とは、全く異なるものですが、心が悲鳴をあげていることには変わりません。世の中には、発症してからケアをするマイナスをゼロに向かわせるサポートは結構沢山あります。足りないとは言われていますが、どこまでいくと充足するのか、見えない部分ではあります。

 

 一方で、根本的な課題は手厚い対処療法ではないと思っています。今の社会の中で孤独を感じない、笑い合える環境やつながり、前向きに取り組める、自分の存在意義をポジティブに捉え楽しく、深刻にならずに生きられる環境づくりが大切なのでは?と思います。例えば、オンラインサロンのように多様な人が集まるコミュニティがたくさんできることも効果的です。

 

 まずは、コンサルティングの領域の中で、不安や悩み、困難な状況を感じている女性がいたら、元気づけること、勇気づけること、必要であればプラスの情報発信やネットワークを使って、問題の状況を脱せられるようお手伝いができるように働きかけていきます。

 

 時間は有限です。年々自分が大切にしたい価値観ややりたい領域、取り組みが明確になっていますので、その素直な想いに対して嘘をつかず向き合っていく一年にしたいと思います。