キラッと光ろう★ 組織の力で価値を最大に!

組織の課題を対話で解決する専門家 大坪加奈子

「組織の力で価値を最大に」ってどうするの?

 本当に久しぶりにブログ更新。

 実務も大切だけれど、気づきを言葉にすることも大切ですね。

 

 このブログの題名にしている「組織の力で価値を最大に」

日々コンサルティングのお仕事を通して「組織」と向き合ってきた。

コンサルティングのテーマって中長期戦略、業務改善、リスクマネジメント、

人材育成と何かそれぞれ目的が違って、それぞれにフォーカスして取り組むように見える。

 

 けれど、どのテーマでも、皆が主体的に自分の意見をいったり、話し合いを通して、方向性を絞ったりするといった過程は同じであったりする。個別具体的な問題よりも、その背後にあるチーム形成の過程が大切だったりする。

 

 私と誰か、ではなく、クライアント企業様のメンバー同士で熱く議論される状態を作ることの方がよっぽど大切だと日々感じている。どうすれば、そういう環境が作れるのか?

 

 ビジネスの世界に長くいると、成果にこだわる癖がついてくる。組織としての方向性をまとめるようとするあまり、一人ひとりの考える時間や考えそのものを理解する、違いを理解し、すり合わせしていく過程が疎かになりやすい。

 

 部下やメンバーの意見を聴くという目的で面談や意見交換をして、いつの間にか誘導尋問になっていることもしばしば見受けられる。「一般的な〇〇と言われているんだよ。これについてどう思う?」と意見を聴いて、十分に考える時間をとらないまま、「実はこうだよ」とその人の最もらしい考えを言ってしまったりする。

 

 コーチングやカウンセリングの学習をする過程で、対話を体験すると、いかに「耳を傾けて聴くこと」が我慢できないことかということを自分でも感じることがある。一般的に人は自分のことを話したい生き物らしい。そもそも人の話をじっくり聴くことが苦手だということ。聴いているはなから、次の展開を考え、自分の持っていきたい結論に方向づけようとする。

 

 これをやっているうち、本当の意味で皆が納得する話し合いはできない。まず、メンバーの話を聴く。メンバーの話をひたすら聞く。そこに自分の意見をすぐにのせない。こういうことが大事。とは言え、こういう話し合いをしっかりやろうと思うと、ある種、組織に”ゆとり”がないとできない。

 

 毎日電話に追われる。毎日見積作ることに追われる。毎日、お客様に呼び出されて対応するということでは、なかなかゆとりは持てない。だから、”止めること”を考えることが重要となる。良い戦略とは、”やめること”を考えることとよく言われるけれど、それは選択と集中だけではない、組織にゆとりを持つためにも必須となる。

 

 何を止めるのか、これは業務の問題でありながら、究極にはビジネスモデルの問題になってくる。生産性の高い仕事をするには、生産性を高める事業プロセスを作る必要がある。顧客のニーズを徹底的につかみ、売れる商品を開発する、このプロセスを徹底して磨くことも一つである。

 

 営業することが仕事ではなく、お客様が営業しなくても、必要としてくれて、常に挑戦ができるつきあいをしつつ、汎用的な商品展開により広く訴求できれば、収益ポートフォリオもうまく回る。これは実は、働き方改革にも大きく影響する。

 

 気づき:人間関係:チーム形成:業務改善:ビジネスモデル:収益構造、全部つながっていますね。これを全部つなげたら、きっと「組織の力で価値を最大に」が実現できるんだろうな。