今日から大多数の地域では学校が臨時休業となりました。全世帯の約6割が共働きである昨今、これは家庭の問題だけではなく、企業の対応も必要不可欠なこととなっています。今回の、このコロナウィルスへの対処が新たなBCPの在り方を構築し、さらに私たちは知恵を高めることにつながるものと多少楽観視しています。
そこで今回様々なニュースで見聞きした大きな問題事象を簡潔に整理し、暫定・恒久含め、どのような対応ができるのかを書き出してみました。社内でできること、投資が必要なこと、他社調整が必要なことなど様々ですが、危機管理が必要な事象が起きたからこそ、通常の経営計画では盛り込まないテーマも入れよう!と思えるのではないでしょうか。
【社員が出社して仕事ができない】
育児・介護など家に1人置いておけない家族がいる
☛家族も一緒に会社に来れるか
来れない:在宅勤務
在宅勤務の環境整備がない
→多能工化で他者支援
→在宅勤務環境への投資(時間・データ管理が課題)
来れる:連れてくる
会議室の開放・抱っこ勤務(外部者行動ルールの整備)
社員自身が感染して外出できない
☛平熱である・起き上がって仕事ができるか
できない:有給休暇取得・休養要請
できる:在宅勤務 or 多能工化
【社員の移動を制限せざるを得ず、営業にいけない】
☛TV電話で折衝ができないか
できる:TV電話で交渉できる内容を検証する
できない:対面で必要な行為を抽出する
☛訪問なしのチャネルを変えられないか
変えられる:定期注文・汎用品についてはWEB注文に変える
変えられない:対面で必要な行為を抽出する
【調達先の生産停止で材料が調達できない】
☛他地域から調達できるか
できない:異なる陸から調達できるようエリア分散を図る
できる:調達優先順位を予め決めておく
☛同業他社から在庫を分けてもらえないか
できない:緊急時の同エリア同業間在庫調達の可能性を検討する
できる:各社の取り扱い品目を事前に共有しておく
☛代替素材で対応できないか
できない:調達先の分散を行う
できる:日常の改善・コスト削減活動においてトライアル結果を記録する
【顧客または注文減少により、売上が立たない】
☛ビジネスモデルの分散ができないか
できる:商品販売・手数料ビジネス・WEB広告・賃貸料
顧客行動が異なる収入形態を複数持つ
できない:内部留保を厚くして、キャッシュフローを余裕を持たせる
ここまで書いてきて、環境整備も大切だけれども、2Sや5Sなどの日常管理も大切だと改めて感じます。今回手洗いやうがい、消毒の徹底により、インフルエンザの罹患者が前年よりも約400万人減少しているそうです。清潔事項の徹底でそもそもの問題発生を予防できることが明らかになったのではないでしょうか。