キラッと光ろう★ 組織の力で価値を最大に!

組織の課題を対話で解決する専門家 大坪加奈子

映画は感動以上に気づきをもたらす

”Stayhome”のゴールデンウィーク、皆様はどう過ごされたでしょうか。

 

 私は、久しぶりに映画にはまりました。今更ですが、「スターウォーズ」です。特別版を除くと全9話あるうちのほとんどを見ました。映画は余暇の一部ですが、学びの場でもあります。ビジネス書以上に色々な気づきをもたらしてくれます。

 

スターウォーズを見たことがある人はわかると思いますが、「フォース」をめぐる正義と暗黒の戦いです。

 

”力は何のために使うのか?”

 

 この物語の大きなテーマだと思います。学校の道徳的なことで言ってしまえば、「困っている人や世の中をよくするために使う」ということになるでしょうが、そういう道徳教育を受けてきたジェダイ(共和騎士)が暗黒面に簡単に染まってしまうのです。

 

 これは、現代社会においても通じるところがあります。「私は権力者になりたい。私はすべての掌握したい」と最初から思っている人は少ないと思いますが、大切な人や大切なコトを失ったり、危険にさらされたりすると、人はそこに執着し、善悪の判断がにぶりがちになります。

 

 スターウォーズのエピソード1~3の主人公であったジェダイアナキン・スカイウォーカーは妊娠した妻の死という悪夢にさらされ、彼女を救うため、暗黒面に足を踏み入れてしまいます。世の中のために何がベストかを考え行動することが使命のはずのジェダイが、妻が死ぬかもしれないという恐怖に対して、漬け込んでくる暗黒面のリーダーに凛とした態度で臨めず、自分が悪の側に行ってしまうのです。

 

 恐怖や不安は、隙を作ります。煩悶を起こし、物事を建設的に考える余地を奪います。これは、今まさに世の中で起こっているコロナ禍の状況にも通じるところがあります。実際に関東地区にあるトンカツ屋の店主が経営難を憂いて、自ら命を落としました。もう完全にダメかどうか、これから未来のことは確定していないのですが、恐怖や不安が未来に対する希望を奪ってしまうのです。

 

では、どうすればよいのか?

 

 スターウォーズでは、アナキンの息子ルークが同じくジェダイの騎士になりました。実の父に暗黒面に誘い込まれ、自分自身も暗黒面のリーダーに痛めつけられたにも関わらず、最後まで二人を目の前にして屈しませんでした。

 

なぜ、それが彼にできたのか?

 

 ジェダイとしての能力やスキル以上にジェダイのリーダーであったヨーダからの教え、何のために存在するのか?力を使うのか?目的を見失わずにいたからです。「何ができるか」ということ以上に「何のためにやるのか?」を胸に刻んでいたのでしょう。

 

 恐怖や不安以上に自分の信念に忠実になること、その信念は公器のものか、我の願望か見極め、客観的、俯瞰的な判断をすること。今まさに企業経営に求められていることではないでしょうか。

 

「このまま売上減少していくのは不安だ」というところから、「これまで喜んでくださったお客様に何ができるだろうか」という視点の転換をし、それぞれの使命を全うすることが、今まさに求められているのだろうということを、スターウォーズをみて、改めて心に刻みました。

 

皆さんは、ゴールデンウィークのできごとで

改めて気づいこと、学んだことはありますか?

意外と余暇→遊びから経営に生かせることは多いですね。